11月25日に、総合の学習の時間、「朝日町ゆるゆるいさんパート3」の現地学習として桜町の大久保鍛冶屋さんへ行ってきました。

大久保さんは、富山県唯一の現役農鍛冶職人。農作業用の鍬や鋤などはもちろん、全国からの注文が来る「泊なた」を作っておられます。鍛冶職人やその作業は、子供たちはもちろん、大人でも見たことのある人はほとんどいません。鉄を鍛え続けたその作業場に入ると一昔前へタイムスリップしたような錯覚を覚えるほどでした。炭火の焚かれた炉で鉄を焼き、オレンジ色に染まった鉄の板を、大久保さんがハンマーでたたきます。90歳とは思えない力強さ。カーンカーンという音と共に火花が!子供たちは、固唾をのんでその様子に見入っていました。75年間、鉄を鍛え続けた大久保さんの職人魂を感じることができました。
 作業を離れると優しいおじいさんの顔になり、「みんなも鉄のように、小さいうちに鍛えて立派になるんだぞ。」と語ってくださいました。職人としての厳しさと、優しさに満ちた大久保さんに出会え、すてきな体験をすることができました。